いつか夢に見てくれたら

「こんなことをしようと考えている」…

「本当は、いつかやってみたいことが一つだけあるの」…

「いつか」…

 

だれかの「いつか叶えたいこと」を、

それがまだまだ、その方のなかでも始まりの始まりくらいの思いのときに聞ける機会が、

もしかしたらちょっと多めかもしれないなとひそかに思っている。

 

WDプランナーという職業柄、

「まだ形になる前の思いを聞ける」場に10年居合わせ続けてきて、

聞くこと、そしてなにか協力できることをぐるぐる考えることが

もはや性分でもあるような気がするし、そしてそれがそのまま、

プロデューサーといういまのしごとに繋がっている。

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2年前に担当したパーティのウェルカムボード。お引越しされても変わらず玄関に♪

この日のランチは、2年前にWDアフターパーティを担当したカップルさんのお家へ!

当時、地元岩手県で神前式と披露宴をされた翌月、

現在お住いの街で友達など近しい方を呼ばれてのパーティでした。

『「この人とやりたい」
この場所でやりたいとか、このドレスを着たいとか、そういったものではなく
「佐々木さんにお手伝いしていただきたい」と思いました。』

大好きなお2人。
出会ってから8ヶ月、準備期間は1ヶ月と少し。

いつも爆笑と本気をありがとうございました。
駆け抜けてきたこの期間が本当に愛しい。

 

パーティがお開きになった後、お二人から頂いたお手紙を読み、

そしてそのまま書いた当時の日記。

 

あの頃、打ち合わせをしながらしょっちゅう爆笑したし、

当時社長からあとで「クレーム?」と言われるほどの真剣さでも打ち合わせをした(!)。

そんな素敵な関係でいてくださったお二人の引越し先へ今回伺った理由は。

「夫婦揃って大好きなヨーグルトがあるんですけど、 勝手ながら佐々木さんにも食べて欲しくて(笑)」

というおすそ分けを頂くため笑。

岩手から取り寄せたヨーグルトを受け取りに伺ったのでした。

 

2年前パーティを担当させて頂きながら、

とても印象深いことがたくさんあったけれど、そのなかの大きなひとつ。

「おじいちゃんおばあちゃんにWDドレスとタキシード姿を見せに行ったこと」

パーティ開宴3時間15分前、ドレスとタキシードに着替え、

岩手での披露宴にも苫小牧でのアフターパーティにもご参列が叶わなかった

施設にいらっしゃる祖父母様へ会いに行く時間をつくった。

「私たちのこと、もうわからないかもしれない。

でも、いつか夢に見てくれたら、それでいいんです」

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そしてあの日、祖母様が手渡しで贈ってくださったブーケのお花が今も飾られていました

新婦様が、打ち合わせのなかでそうおっしゃったときの空気感ごと、忘れられない。

 

結婚式にはたくさんの方、いろんな世代の方が参列をされ、

そして、参列が叶わないこともある。

せっかく縁あってプランナーとして関わることができるなら、

参列できる目の前の方々も、参列できない選択となった方々にとっても、

だれにとっても一瞬でも後悔をしないでいられるようにしたい。

そしていつかの糧になるなにかを生み出せるはたらきを少しでもできるように。

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祖母様が使われていたブランケットにくるまれて。お守りだね^ ^

まだ生まれて一か月の赤ちゃんの一生懸命さになごみながらランチを食べつつ

「いつか叶えたいこと」のお話をもぐもぐ。

まだスタートラインに立つその前の思いを知り合えることは本当に贅沢。

 

毎日わたしは、「まだ見ぬ形」を聞いて・話して、

その”いつか”が叶うときに居合わせる未来がとてもたのしみで

そして心底疑わずに信じている。

“いつか”は思った時点で本当は叶うと、本当に思っている。

(叶うとしか思っていないことが、わがままだよなとも思っている笑。)

ひとに会うことでなにかが生まれる。素敵よね。

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幸せなお裾分け、もっちりさわやかにごちそうさまでした!

 

 

 

 

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